キャンプで気軽に楽しめるアウトドア飯のひとつとして、近年注目されているのが串揚げです。中でも、串カツなどの揚げ物をサクサクに仕上げるには、バッター液の作り方や黄金比をしっかり押さえておくことが大切です。
キャンプという限られた環境でも、材料や分量のバランスさえ分かれば、お店のような仕上がりも夢ではありません。
この記事では、キャンプ串揚げに使うバッター液のコツを中心に、衣の割合や下ごしらえの方法、人気の具材や冷凍素材の活用術まで網羅的にご紹介します。
また、油温度の管理や串揚げ鍋の選び方、便利な卓上フライヤーの活用など、初心者でも失敗しにくいテクニックも掲載しています。
さらに、子どもと一緒に楽しむときの安全対策や、雨の日のキャンプ飯の工夫、油の使い回し方法と保存方法など、現場で役立つ実践的な情報もまとめています。
ソースや串揚げセットの選び方にも触れていますので、キャンプ前の準備にもぜひ活用してみてください。

気軽に楽しめるキャンプ串揚げ、やってみたら意外と簡単でハマるかも。
この記事がその第一歩になればうれしいです。
- 串揚げに使うバッター液の黄金比と作り方の基本
- キャンプでも活用できる具材の選び方や下ごしらえのコツ
- 衣が剥がれる原因や油温度の適切な管理方法
- バッター液や油の保存方法と使い回し時の注意点
キャンプで楽しむ串揚げバッター液の作り方

- 串カツバッター液の黄金比と作り方
- 衣の割合と分量の正しいバランス
- 人気の具材と冷凍素材の活用法
- 下ごしらえでサクサク感を引き出すコツ
- 衣が剥がれる原因とその対策
- バッター液の保存方法と適した入れ物
串カツバッター液の黄金比と作り方

キャンプでもおいしい串カツを楽しみたいなら、バッター液の作り方はしっかり押さえておきたいところです。
まずは、サクッと仕上がる黄金比とコツを紹介しますね。
バッター液の黄金比とは?
バッター液は「薄力粉:卵:水=1:1:1」がよく使われる黄金比のひとつです。衣の厚さや食感の好みによって、水の量を少し減らしたり、卵を追加してコクを出したりと調整する方法もあります。
薄力粉の量 | 卵の量(目安) | 水の量 |
---|---|---|
50g | 約1/2個 | 50ml |
100g | 1個(約50g) | 100ml |
150g | 1.5個 | 150ml |
材料と作り方の手順
手順としてはとてもシンプル。材料をボウルに入れて、ダマが残らないようによく混ぜるだけ。泡立て器を使えば簡単に均一に仕上がります。
また、冷水を使うとグルテンの発生を抑えられるため、よりサクサク感が出やすくなります。
- 薄力粉・卵・水は同量を目安にする
- 水は冷水を使うとサクサクになりやすい
- 混ぜすぎないことで粘りが出にくくなる
この基本のバッター液がうまく作れれば、串カツの仕上がりが格段に良くなりますよ。
衣の割合と分量の正しいバランス


「衣が厚すぎてベチャッとした…」なんて経験、ありませんか?
ここでは、衣の厚みをちょうどよくするためのバランスを詳しくお伝えします。
衣の基本的な役割を知ろう
衣は具材の水分を閉じ込めながら、外側をカリッと仕上げてくれる大切な要素です。衣が厚すぎると火の通りが悪くなり、逆に薄すぎるとすぐ剥がれてしまいます。
このため、バッター液とパン粉のバランスが非常に重要になります。
分量とつけ方のコツ
バッター液は具材全体がコーティングされる程度に薄くまとわせるのが理想。厚くつけすぎないよう、液にくぐらせた後は一度軽く振って余分を落とすようにしましょう。
そのあとにパン粉をつければ、均一な衣に仕上がります。
- バッター液をつけすぎない
- 液をつけたら余分は落とす
- パン粉は軽く押さえるようにしてまぶす
衣が剥がれる原因にも注意
衣がはがれてしまう原因のひとつに、「具材の水分」があります。揚げる前にキッチンペーパーなどでしっかりと水気を取っておくと、衣の密着力が高まります。
衣のバランスに気を配るだけで、見た目も食感もぐんとアップしますよ。
人気の具材と冷凍素材の活用法

どんな具材を選ぶかで、串カツの満足度は大きく変わります。
キャンプでも手軽に使える人気食材と、冷凍素材の上手な使い方を紹介しますね。
みんなが好きな定番人気の具材
串カツの人気具材は、家庭でも手に入りやすい食材が中心です。キャンプでは準備や持ち運びのしやすさもポイントになります。
食材 | 特徴 |
---|---|
ウインナー | 火が通りやすく子どもにも人気 |
玉ねぎ | 甘みが出ておいしく、輪切りで簡単 |
しいたけ | 食感のアクセントになる |
鶏もも肉 | ボリュームがあり定番 |
パプリカ類 | 彩りが良く、苦味が抑えられて食べやすい |
これらは下ごしらえも簡単なので、キャンプにぴったりです。
冷凍素材を上手に使う方法
冷凍のエビやイカ、冷凍チーズ入りちくわなども便利。下処理済みの冷凍素材は、保冷バッグに入れて持っていくだけなので楽チンです。
ポイントは「しっかり解凍してから使う」こと。凍ったままだと油ハネや衣が剥がれる原因になります。
- 前日に冷蔵庫で自然解凍しておく
- 解凍後はキッチンペーパーで水気を取る
- 必ず中心まで火が通るように小さめにカット
キャンプでは時間と手間を減らしつつ、いろんな味を楽しめる冷凍素材は強い味方です。選び方次第で、手軽に本格派の串カツが作れますよ。
おすすめアイテム

この串揚げセットは、エビ、豚肉、チーズなど7種類の具材が各3本ずつ入っており、合計21本の串揚げを楽しめます。
冷凍のまま揚げるだけなので、キャンプ場での調理も簡単。専用のソースも付いており、本格的な味わいを手軽に楽しめます。
家族や友人とのキャンプで、手間をかけずに美味しい串揚げを楽しみたい方におすすめです。
下ごしらえでサクサク感を引き出すコツ


「なんだか衣がベチャッとしてる…」なんてガッカリした経験はありませんか?
実は、揚げる前のひと手間がサクサク感に大きく影響します。
食材の水分はしっかり取る
揚げる前に食材の表面が濡れていると、衣がうまくつかないうえに油跳ねの原因にもなります。このとき、キッチンペーパーなどで水気をしっかり取るのがポイントです。
食材の大きさをそろえる
厚みや大きさにバラつきがあると、火の通り方にムラが出てしまいます。加熱ムラは食感だけでなく安全面にも関わるため、食材はなるべく均一にカットしましょう。
食材ごとに処理を変える
食材によって、下ごしらえのコツは少しずつ違います。
- 肉類:筋を切っておくと縮みにくく揚げやすい
- 魚介類:軽く塩をふってから水分を取ると臭みが抜けやすい
- 野菜:切ったあとに冷蔵庫でしばらく冷やすと、揚げたときにシャキッと感が増す
このような下ごしらえを意識するだけで、いつもの串揚げがワンランクアップしますよ。
衣が剥がれる原因とその対策

せっかく上手に揚げたつもりなのに、衣がベロッと剥がれてしまうとちょっと残念ですよね。
実はよくある失敗ですが、原因を知っておけば防げます。
原因はバッター液の付きすぎや油の温度
衣が剥がれる理由として多いのは、バッター液が厚すぎること、そして油の温度が安定していないことです。厚すぎる衣は食材と一体化しにくく、油の温度が低いとしっかり固まりません。
衣付けの順番と乾燥時間がカギ
バッター液にくぐらせたあと、パン粉をしっかりとまぶし、揚げる前に5分ほど置いておくと衣が落ちにくくなります。これにより、パン粉がなじんで剥がれづらくなるのです。
- バッター液をつけすぎないようにする
- 食材に薄く小麦粉をまぶしてからバッター液へ
- パン粉の後はすぐ揚げずに少し休ませる
- 油温は170〜180℃をキープ
これを守れば、見た目も美味しさもアップしますよ。
バッター液の保存方法と適した入れ物


「バッター液って余ったらどうすればいいの?」と疑問に思ったことがある方は多いかもしれません。
捨てるのはもったいないですが、保存のしかたには注意が必要です。
冷蔵保存は1〜2日以内に使い切る
バッター液は小麦粉や卵などが入っているため、傷みやすいのが特徴です。冷蔵庫で保管する場合でも、2日以内には使い切るようにしましょう。見た目や匂いが変わっていたら、使わずに処分するのが安心です。
ペットボトルや密閉容器がおすすめ
保存の際は、空気に触れにくい容器を使うことで酸化を防げます。使い勝手の良さも考えると、ペットボトルか、しっかりフタのできる密閉容器が便利です。
このように保存すれば、翌日も美味しくキャンプ飯を楽しめます。余ったからといって無駄にせず、上手に活用していきたいですね。
キャンプ串揚げに使うバッター液のコツ

- 串揚げソースとおすすめセット紹介
- 揚げ物に必要な道具と串揚げ鍋の選び方
- 油温度の管理方法と揚げるタイミング
- 子どもと一緒に楽しむための安全対策
- 雨の日の対応法とキャンプ飯の工夫
- 油の使い回しは可能?注意点とコツ
串揚げソースとおすすめセット紹介

串揚げを楽しむうえで、ソースは欠かせない存在です。
定番から変わり種まで、知っておくと味の幅が広がりますよ。
ソースは味の決め手
串揚げの味を左右するのがソースです。市販のとんかつソースでも十分楽しめますが、専用の「串カツソース」はよりスパイシーでサラッとしており、衣との相性が抜群です。
さらに、手作りも意外と簡単。醤油・みりん・ウスターソース・ケチャップなどを混ぜるだけで、自分好みの味に調整できます。
以下のような市販のセット商品を使えば、準備もスムーズです。
- 二度漬け禁止風の「大阪串カツソース」
- 甘口タイプの「子ども用ソース」
- キャンプ用のコンパクトな小分けボトル
これらを持っていけば、屋外でも本格的な串揚げが楽しめます。
まとめて揃う串揚げセットも便利
最近では、串・バッター液・パン粉・ソースが揃った「串揚げセット」も販売されています。荷物を減らしたいキャンプ時にはかなり便利ですよ。
ソース選びやセット活用で、味も準備も一気にレベルアップします。
おすすめアイテム

大阪名物の串かつソースは、甘辛い味わいが特徴で、串揚げとの相性が抜群です500mlの大容量が2本セットになっており、キャンプや家庭での使用に最適。
本場の味を手軽に楽しめるので、ソースにこだわりたい方におすすめです
揚げ物に必要な道具と串揚げ鍋の選び方


「キャンプで揚げ物って大変そう…」と思われがちですが、道具さえ揃っていれば意外と簡単です。
使いやすい道具を選ぶことが、成功のカギになります。
揃えておきたい基本アイテム
屋外での揚げ物は、安全と手軽さがポイントです。以下の道具があると安心して調理ができます。
キャンプ用に設計された「串揚げ鍋」は、軽量でコンパクト。内側に目盛りがついているものや、油ハネを防ぐフタ付きタイプが特に人気です。
卓上フライヤーという選択肢も
もし電源があるキャンプ場なら、卓上フライヤーも選択肢に入ります。温度調節が簡単で、揚げムラを防げるのが魅力です。ただし、雨の日などは使用できないこともあるため、天候を考慮して準備しましょう。
どの道具を選ぶかで、調理のしやすさや仕上がりが大きく変わります。
おすすめアイテム

このプレートはシェラカップにセットするだけで、簡易的な揚げ物鍋として使用できます。温度計付きで油の温度管理もバッチリ。
コンパクトで持ち運びもラクラクなので、荷物を増やしたくないキャンパーにもおすすめです。これ一つで、キャンプ場でも本格的な串揚げが楽しめますよ。

下ごしらえから揚げた後の油切りまで、これ一つで対応できる便利なバットセットです。ステンレス製で耐久性もあり、コンパクトなサイズ感がキャンプに最適。
3枚セットなので、バッター液用、パン粉用、揚げ物の一時置き場として使い分けが可能です。洗いやすく、衛生的に使用できるのも嬉しいポイントですね。

串揚げだけでなく、BBQでも活躍するのがこの「串焼き&焼き過ぎ防止アミ」です。串をセットすることで、食材が網にくっつかず、均一に火が通ります。
また、焼き過ぎを防ぐ設計になっているため、焦げ付きの心配も軽減。軽量で持ち運びも簡単なので、キャンプやアウトドアでの調理に重宝しますよ。
油温度の管理方法と揚げるタイミング

「温度管理ってどうすればいいの?」と悩む方は多いですが、ポイントを押さえれば難しくありません。
サクサク仕上げには、適温での調理が欠かせません。
油の温度を見極める方法
一般的な串揚げに適した温度は170〜180℃です。高すぎると焦げやすく、低すぎるとベチャッとした仕上がりに。温度計がない場合は、衣を少し垂らして確認します。
- バッター液を1滴垂らして、すぐに浮き上がれば180℃前後
- 浮きが弱く、底まで沈むなら温度が低すぎる
- じゅわっと泡が出て、衣がすぐ色づけば揚げどき
油の表面が波立ったり、白い煙が出ると温度が高すぎるサインなので、すぐに火を弱めてください。
油温が下がりすぎるケースも注意
一度に食材を入れすぎると、油温が一気に下がり揚げムラの原因になります。数本ずつ、余裕を持って揚げるのがコツです。
温度管理に慣れれば、揚げ物の仕上がりが見違えるほど変わりますよ。
子どもと一緒に楽しむための安全対策


キャンプで串揚げをするとなると、子どもが一緒の場面では少し心配もありますよね。
ですが、ちょっとした準備と工夫で、安心して楽しめる環境をつくることができます。
火元まわりの工夫を忘れずに
まず最も大切なのは、子どもが火や油に近づかないようにすることです。設置場所や道具の配置でリスクをグッと減らせます。
- 調理台や火元は風よけを設けて、子どもが触れにくい場所に配置する
- 卓上フライヤーはコードに足を引っかけないよう固定する
- 調理中は大人が交代で見守る体制を取る
また、衣や具材の下ごしらえを事前に終わらせておくと、火の近くでの作業時間を短縮できます。
子ども用には低温ゾーンや保護具を活用
揚げ物は高温になるため、調理への参加は避けたほうが安全ですが、串に具材をさしたり、完成した串を配るなどの工程で子どもも楽しめます。軍手や耐熱シートを使うことで、うっかり触れた時の対策にもなります。
子どもと一緒に楽しむには、安全第一をベースに「できることだけを任せる」スタイルがベストです。
雨の日の対応法とキャンプ飯の工夫

「せっかくのキャンプなのに、雨…」ということもありますよね。
でも、あきらめる必要はありません。工夫次第で、天候に左右されずに串揚げを楽しむことができます。
雨天時の調理は場所選びがカギ
雨が降っている場合は、まず火を使える場所の確保が重要です。タープやシェルターの下、あるいは調理可能な炊事棟を使うと快適です。ただし、屋根のある場所でも換気や油ハネには十分注意が必要です。
- 雨よけのある場所を事前に確認
- 火を使う場所は風通しを確保
- 湿気で火が安定しないときは、卓上フライヤーが便利
揚げ物に不向きな環境の場合は、バッター液を使った串揚げ風「揚げ焼き」や、鉄板料理へのアレンジも一つの手です。
雨の日は「簡単キャンプ飯」で気分UP
濡れた地面での準備が難しいときは、具材をホイルに包んで焼くホイル焼きや、串に刺さずフライパンで焼くスタイルもおすすめです。揚げ物が無理でも、串に刺したスタイルを活かせばキャンプらしさは十分出せますよ。
雨の中でも気持ちよく楽しめるよう、プランBも考えておくと安心です。
油の使い回しは可能?注意点とコツ


串揚げでは意外と多くの油を使います。「この油、また使えるのかな?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
使い回し自体は可能ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。
再利用には条件がある
一度使った油でも、焦げやニオイがひどくなければ再利用できます。ただし、何度も繰り返すと酸化が進み、食材の風味を損なうことがあります。
チェック項目 | 内容 |
---|---|
保存前の処理 | カスを取り除き、濾してから保存 |
保存容器の種類 | ペットボトルや密閉容器を使用 |
保存場所・期間 | 冷暗所に保管、できれば2週間以内に使い切る |
再使用の可否を見極める基準 | 色が濃い・においが酸っぱい → 再使用NG |
保存後は、次回使用前にニオイや色を必ず確認しましょう。黒ずみや酸っぱいニオイがしたら、使用は避けてください。
キャンプ時は使い切りが理想
キャンプ場では保存環境が不安定なため、できる限りその場で使い切るのがおすすめです。量を控えめにしておくと、無駄なく安全に揚げ物が楽しめます。
油の再利用は家庭では便利ですが、キャンプでは衛生面や保管環境も考慮して判断しましょう。
キャンプで楽しむ串揚げバッター液の基本まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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