キャンプツーリングは自由で魅力的な反面、「めんどくさい」と感じてしまう瞬間も多くあります。とくに初めてのバイクキャンプでは、準備が大変だったり、荷物が多すぎて疲れることも珍しくありません。
最軽量の装備を揃えても、積載や軽量化には工夫が必要です。寝るだけの目的ならホテル代より安く済む一方で、コストのかかる場面や想定外のきつい状況に戸惑う人もいます。
また、焚き火をしないスタイルや椅子を省く判断、ソロならではの孤独感に悩む声もあります。「自分には向いてないかも」と感じ、やめた理由を見つけた人もいるでしょう。
この記事では、キャンプツーリングがめんどくさいと感じる理由を整理しながら、よくある失敗や不安への対処法、楽しみ方を見つけるヒントを紹介していきます。
少しでも気楽にキャンプを続けたい方は、ぜひ参考にしてください。
- 準備や荷物の多さがバイクキャンプをめんどくさく感じる要因になること
- 軽量化や持ち物の取捨選択が快適さに直結すること
- 焚き火や椅子などを省くことで負担を減らせること
- ソロキャンプや貧乏ツーリングには向き不向きがあること
なぜキャンプツーリングはめんどくさいと感じるのか

- バイクキャンプは準備が大変で疲れる
- 荷物が多すぎると最軽量でも厳しい
- キャンプで焚き火しない人も多い
- バイクキャンプで椅子はいらない?
- ソロキャンプツーリングは孤独との戦い
バイクキャンプは準備が大変で疲れる
バイクで行くキャンプはワクワク感がある反面、出発前の準備だけでヘトヘトになってしまう人も多いようです。特に初心者にとっては、「何を持って行くか」から始まり、「どう積むか」にも頭を悩ませる場面が少なくありません。
なぜ準備が大変に感じるのか?
キャンプに必要なギアは想像以上に多く、それをバイクに積むとなるとかなり計画的に用意しなければなりません。寝具、調理道具、ライトやバッテリー類など、すべての道具に「サイズ・重量・収納性」の3つを意識する必要があります。
さらに、キャンプ場やその日の天気に応じた装備を選ぶ判断力も求められます。出発前に天気予報を確認して装備の入れ替えをするなど、ギリギリまで手間がかかるケースも少なくありません。
具体的にどんな準備が面倒?
準備が大変だと感じる人の多くが、以下のような作業に手間を感じています。
ここまでの準備を整えた上で、ようやく出発となるため、キャンプに行く前から体力を消耗してしまう人もいます。特に週末キャンプなど時間が限られていると、準備の大変さが強く印象に残りやすいかもしれません。
荷物が多すぎると最軽量でも厳しい

バイクキャンプでは荷物の「量」だけでなく「バランス」も重要です。いくら軽量なギアを選んだとしても、点数が増えれば結果的に積載が困難になります。
最軽量ギアを選んでも油断できない理由
軽い装備を揃えていても、持っていく物の「種類」が多ければ、それだけでスペースも重量も増えていきます。特に、焚き火台・クッカー・椅子・テーブルなどを揃えると、それぞれは軽くてもまとめて積めばバイクの安定性に影響が出ます。
また、軽量化された道具は価格が高めだったり、耐久性が低いこともあるため、荷物を減らすこと自体がひとつのスキルになります。
どんな工夫が必要か?
荷物を減らしながらも快適さを維持するには、道具の役割を兼ねさせる発想が必要です。
- 多機能ギア(調理・食器兼用など)を活用する
- 料理を現地調達か外食に切り替える
- 雨具や防寒具は圧縮バッグで小さくまとめる
- クーラーボックスは持たず、保冷袋とコンビニ活用で代用する
こうした工夫を重ねても、バイクの積載限界は決まっているため、ツーリング自体がしんどくなってしまう人もいます。「積みたい装備」と「走行の快適さ」のバランスが求められるのが、バイクキャンプの難しいところです。
キャンプで焚き火しない人も多い
焚き火=キャンプの定番というイメージは根強いですが、実際には「焚き火をあえてしない」という選択をするキャンパーも増えています。バイクキャンプでは特にその傾向が強く、理由はとても実用的です。
なぜ焚き火をしない選択をするのか?
焚き火には薪や焚き火台、火起こしグッズなどが必要になります。これらを積むとなると、スペースも重量も一気に増加します。その上、火の始末や灰の処理など、現地での手間も多くなりがちです。
加えて、キャンプ場によっては焚き火が禁止されている場所もあるため、ルール確認の手間も発生します。
焚き火がなくても楽しめる工夫
焚き火をしないからといって、キャンプの楽しみが減るわけではありません。簡易的な灯りやコンロを使うことで、手間を減らしながらも雰囲気を楽しむ方法があります。
- LEDランタンやガスランタンで雰囲気を演出
- 小型ストーブで調理と暖を兼用する
- お湯を沸かして温かい飲み物を楽しむ
- 星空観賞や音楽を聴きながら静かに過ごす
焚き火にこだわらないキャンパーの多くは、手軽さや安全性を優先している印象があります。特に初心者や、疲れを残したくないライダーにとっては「焚き火しない」という選択がベストな場合もあるのです。
バイクキャンプで椅子はいらない?

キャンプといえば椅子に座ってのんびり過ごすイメージがありますが、バイクキャンプとなると話は別です。実際に「椅子は必要なかった」と感じる人も多く、荷物の優先順位としては見直されがちなアイテムの一つです。
バイクキャンプにおける椅子の必要性
椅子があることで快適性が上がるのは間違いありませんが、バイクキャンプでは積載の制限が常に頭をよぎります。コンパクトなチェアも増えてきたとはいえ、それなりのスペースを取るため、他の装備とのトレードオフになることがほとんどです。
また、地面に直接座る「グランドスタイル」や、荷物をバッグ代わりに腰掛けるなど、椅子を使わない過ごし方を選んでいる人もいます。特に寝るだけのキャンプや短期の旅では、「なくても大丈夫だった」という声が多く聞かれます。
椅子を持って行かないメリットと注意点
椅子を持たないことで、荷物を減らして走行の負担を軽くできます。気軽に設営・撤収ができる点でも、不要に感じる場面が多いでしょう。
- 積載スペースと重量を節約できる
- 設営・撤収の時間を短縮できる
- グランドスタイルで荷物を兼用できる
- 気分によってスタイルを柔軟に変えられる
ただし、地面が濡れていたり寒かったりすると、座る場所に困る可能性があります。その場合は、レジャーシートや折りたたみマットなど、代替手段を用意しておくと安心です。
あくまで「快適性を求めるか」「身軽さを優先するか」で判断すれば、あなたにとって椅子が必要かどうかが見えてくるはずです。
ソロキャンプツーリングは孤独との戦い
ソロでのキャンプツーリングには自由と静けさがありますが、その裏には「孤独」という大きな壁が潜んでいます。これは誰にでも訪れるもので、特に慣れていない人にとっては心の負担になることもあります。
孤独を感じやすいタイミングとは?
走っている最中は景色や操作に集中しているため孤独を感じにくいのですが、設営を終えて食事や夜の時間に入ると、一気に孤独感が押し寄せることがあります。特に静まり返ったキャンプ場や、スマホの電波が届かない場所では、孤独を強く感じる瞬間が増えやすくなります。
また、トラブルが起きたときも、相談相手や手助けしてくれる人が近くにいないため、不安を強く感じることも少なくありません。
孤独を和らげる工夫もある
孤独が気になる場合は、事前にちょっとした工夫をしておくことで気持ちが楽になることがあります。
- 音楽やラジオを持参する
- 日記や記録をつけて自己対話する
- SNSで旅の様子を発信して人とつながる
- 小さな楽しみ(おやつ、焚き火、景色など)を意識的に味わう
また、最初から「孤独になる時間も楽しむものだ」と考えておくことで、静けさに対する感じ方が変わってきます。自分だけの時間をどう使うかを考えることが、ソロキャンプの醍醐味ともいえます。
とはいえ、孤独が不安であれば、最初は一泊程度の短いキャンプから始めてみるのが安心です。そこから徐々に自分のペースを掴んでいけば、自然と孤独との付き合い方も身につくでしょう。
キャンプツーリングがめんどくさいと感じた時の考え方

- 寝るだけならホテル代より安い?
- 貧乏ツーリングにキャンプは向くのか
- キャンプツーリングをやめた理由とは
- 楽しみ方を見つけないと向いてない
- バイクキャンプの持ち物を減らすコツ
- バイクキャンプでいらないもの一覧
- 片付けがめんどくさい時の対処法
寝るだけならホテル代より安い?
バイクキャンプは「寝るだけの場所」として見れば、確かに安上がりな選択肢です。特に宿泊費を抑えたい人にとっては、有力な手段となります。
宿泊費の比較で見るコスパ
ビジネスホテルの料金はエリアによって異なりますが、都市部や観光地では一泊5,000円以上かかることもあります。一方で、キャンプ場の使用料は無料〜1,000円程度の場所も多く、コスト面では大きな差が出ます。
寝るだけであれば、高価なギアをそろえる必要もなく、最低限のテント・寝袋・マットがあれば済みます。
安く済ませるための工夫も必要
費用を抑える目的なら、あれこれ道具を増やさないことが大切です。
- 食事は外食やコンビニで済ませる
- 最低限の寝具だけを持参する
- 無料または格安のキャンプ場を選ぶ
- 焚き火や調理器具を割り切って持たない
ただし、雨風への備えや、防犯面での注意も必要です。ホテルと違い、快適さや安全性は自己管理になるため、過度な節約はかえってリスクになることもあります。
貧乏ツーリングにキャンプは向くのか

「お金がないけど旅したい」という人にとって、キャンプは選択肢の一つに挙がります。とはいえ、すべての人にとってベストな手段とは限りません。
節約ツーリングにキャンプを選ぶ人は多い
旅の中で一番お金がかかるのが、宿泊費と食費です。キャンプなら宿泊費をほぼゼロに近づけることができ、自炊すれば食費も抑えられます。このため、長期の貧乏ツーリングをする人の多くがキャンプを取り入れています。
さらに、キャンプ場での人との出会いや自然とのふれあいも、ホテル泊では得られない魅力です。
貧乏旅との相性には注意点も
ただし、貧乏旅とキャンプを安易に組み合わせると、体力的・精神的に消耗してしまうケースもあります。
- 装備が十分でないと快適に過ごせない
- 雨や寒さで過酷になる場合もある
- 食事のバリエーションが限られる
- トイレや水場のない無料キャンプ場もある
無理に節約しすぎず、「節約しながらも安全・快適に旅を続ける」バランスを意識したほうが、長い目で見て満足度が高くなります。
キャンプツーリングをやめた理由とは
「キャンプツーリングに憧れて始めたけど、すぐにやめてしまった」という声は決して少なくありません。始めるのは簡単でも、続けるには向き・不向きがあります。
理想と現実のギャップが生まれやすい
YouTubeやSNSで見るキャンプの風景は、非日常で楽しそうに見えるものです。しかし実際には、設営の手間、虫対策、天候の不安定さなど、想定外のストレスが重なります。
特に初心者は、最初の1〜2回で「思ったより大変だった」と感じてやめてしまうケースが多いようです。
やめる理由に多いパターン
- 設営や片付けが予想以上にめんどくさい
- 天候によって快適さが大きく左右される
- 荷物が多く、ツーリング自体がしんどい
- 焚き火や調理が手間で楽しめなかった
- 思ったよりお金がかかってしまった
このように、ロマンよりも「実用性」を重視したほうが長続きしやすいです。自分に合ったスタイルを見つけるまで、無理せず小さく始めるのがおすすめです。
楽しみ方を見つけないと向いてない

バイクキャンプは「楽しむ気持ち」がなければ、ただの過酷な移動と寝泊まりになってしまいます。向いている・いないの分かれ目は、この「楽しみ方を見つけられるかどうか」にかかっています。
誰かのスタイルをそのまま真似しても辛くなる
最初は動画やSNSを参考にしたくなるものですが、見た目だけを追いかけると、実際にやってみて合わないと感じることもあります。
「焚き火しながら静かに過ごすのが好き」なのか、「とにかく移動していろんな場所に行きたい」のかによって、装備や計画も変わります。
自分の中で「キャンプで何がしたいのか」がハッキリしていないと、疲労ばかりがたまってしまうのです。
楽しめるスタイルを探るポイント
向き不向きに関わらず、「これなら楽しめるかも」というヒントを見つけることが大切です。
- 移動重視型なら寝るだけのキャンプで十分
- 自然の中でのんびりしたいなら設営しやすい装備を選ぶ
- 料理が好きなら簡単な調理器具を揃えてみる
- 写真や動画を撮ることを目的にしても楽しい
前述の通り、周りと比較しすぎず「自分なりのペース」で楽しむ姿勢がないと、気疲れして向いていないと感じやすくなります。最初は少ない道具から始め、楽しみ方を探していくのが長く続けるコツです。
バイクキャンプの持ち物を減らすコツ
バイクキャンプでは、荷物の積載量が限られているため、持ち物をいかに減らすかが大切なテーマになります。初心者のうちは「何が必要かわからない」と不安になって、つい多くの荷物を詰め込みがちですが、それがかえって快適さを損なう原因にもなります。
必要なもの・不要なものを明確に分ける
最初に意識したいのは、持ち物を「必要・不要・代用可能」の3つに分けることです。目的が「寝泊まりできればOK」なのか「焚き火や調理も楽しみたい」のかで必要なギアが変わってきます。目的が明確であれば、持ち物の選別も自然と絞れてきます。
また、実際にキャンプをしたあと「これは使わなかった」と感じたアイテムは、次回から外すようにしましょう。経験を重ねるほど、ムダのない装備に近づいていきます。
コンパクト・軽量な道具を選ぶ意識を持つ
バイクに積める荷物には物理的な限界があります。だからこそ、軽量かつ多機能な道具を選ぶ意識が重要です。最近はソロキャンパー向けのミニマム装備が多く出ており、機能を落とさずコンパクトに収納できるアイテムも増えています。
たとえば、マットや寝袋は小さく圧縮できるモデルを選ぶ、テーブルは折りたたみ式にするなど、パッキングの段階からスマートに考えることが大切です。
パッキングは「使う順」に整えると楽
荷物を減らすだけでなく、実際に使いやすく整理して積むことで、ストレスのないキャンプになります。よく使う道具は上に、設営時に使うものは取り出しやすい位置に、というように“使う順番”で荷物を配置しておくと効率よく動けます。
慣れてくると、「これとこれはセットにして袋へ入れておく」といった自分なりのスタイルができてきます。少ない荷物で快適に過ごすには、道具を減らすだけでなく、“持ち方”の工夫も鍵になります。
バイクキャンプでいらないもの一覧

バイクキャンプでは「これは必要だろう」と思って持っていったけど、結局一度も使わなかったという経験は誰にでもあるはずです。限られた積載スペースを有効活用するためにも、あらかじめ“いらないかもしれない物”を把握しておくことが大切です。
キャンプ道具は「使うシーン」を具体的に想像する
持っていく道具を決める際、実際のキャンプの流れをイメージして「この道具、本当に使う?」と自問してみましょう。たとえば、食事は外食やコンビニ弁当で済ませるつもりなら、調理器具や食器セットは不要になります。
焚き火をしないと決めていれば、焚き火台や火ばさみ、薪なども一式不要です。雰囲気づくりの道具は魅力的ですが、実用面ではそこまで重要でないこともあります。
- フル装備の食器セット(お湯さえ沸かせればOKな人も多い)
- 大型の焚き火台やグリル(使わないとただの重荷)
- ランタンポール(木やテントに吊るすだけで十分)
- 折りたたみチェア(レジャーシートでも代用可能)
- 複数のクッカー(1つで十分なことがほとんど)
ミニマルに慣れると快適になる
初めは「少なすぎて不便かも」と思うかもしれませんが、慣れてくるとシンプルな装備がむしろ快適に感じられるようになります。使わない道具は思い切って置いていく。そうすることで、設営や撤収の手間も減り、より気軽にキャンプへ出かけられるようになります。
片付けがめんどくさい時の対処法
キャンプの終盤、いちばんやる気が出ない作業といえば片付けです。疲れた体でテントや道具を撤収するのは、正直しんどいと感じる人も多いはずです。だからこそ、事前に“めんどくささを軽減する工夫”をしておくことが重要になります。
設営時から「片付けの動線」を考えておく
快適に片付けを終わらせるには、設営の時点から「片付けやすい配置」を意識することがポイントです。道具を出す順番・戻す順番を意識しながら設営しておくと、撤収時に余計な手間がかかりません。
たとえば、着替えはスタッフバッグごと使って、使い終わったらすぐに収納。食器類はすぐ洗える場所にまとめておくなど、小さな習慣の積み重ねが片付けのしやすさに直結します。
撤収は「動く順」に段取りしておくとスムーズ
よくある失敗は、最後になって「あれどこにしまったっけ?」と探し物をすること。これを防ぐには、撤収の流れをざっくりイメージして、効率よく動ける順番に道具を配置しておくことが大切です。
- 収納袋は必ず手元に出しておく
- 濡れた道具用にビニール袋を数枚持参する
- ゴミはすぐ分別して袋にまとめる
- 朝のうちに不要な道具から片付け始める
片付けが「面倒」だと感じた経験がある人ほど、次回以降の準備段階で楽になる工夫が見つかるはずです。撤収の手際が良くなると、キャンプ全体の満足度もぐっと上がりますよ。
キャンプツーリングがめんどくさいと感じる理由を総まとめ
- 荷物の選別やパッキングに時間がかかる
- 装備をバイクに積む作業が煩雑
- 天候に応じた準備が直前まで必要
- 荷物のバランス調整が難しい
- 軽量ギアでも種類が増えると負担になる
- 軽量化のための工夫にスキルが必要
- 焚き火道具の積載と後処理が面倒
- キャンプ場のルール確認が手間
- 椅子など快適アイテムが積載の邪魔になる
- ソロだと夜の孤独感が強くなる
- 焚き火をしないと雰囲気が物足りないと感じる
- 必要ない道具を持って行きがち
- 片付けのしやすさを考えた設営が必要
- 思ったより費用がかかる場合がある
- キャンプ自体の楽しみ方を見つけられないと苦痛になる